経営学とは何か

 福耳コラムのエントリー「経営とは何か」から,ほんの少し考えてみた.生煮えどころか、まだ調理前の素材でしかすぎないが。一応考えてみた。

 
 経営とは,端的に言えば「事業の遂行」と考えている.

 では,事業とは何か.それは,他者(時には自己を含む)問題の解決と考えている.事業を完遂(問題を解決)したことに対して,他者から返礼を受ける.この返礼が,自己の目的の直接的達成に当たることもあれば,その返礼を利用して他者の事業の購入をし,そこから自己の目的を間接的に達成するということがある.


 他者の問題解決を行って,自己の目的の達成をするという迂回ルートが取られるのは,このルートが考えられない場合,自己の問題はすべてに自らで解決しなければならなくなる.解決活動は,直接的で迅速ではあるが,効果的でも効率的でもなくなる可能性が高い.


 逆に,特定の問題解決に専念できれば,問題解決の効率性・有効性は向上し,専門化の利益が生み出されるだろう.この利益を基にして,同種同類の問題解決を持続的に解決することが経営の要諦となる.


 このようなことを踏まえると,経営とは,「専門能力の発揮による,社会に存在する同種・同類の問題への効果的・効率的な一連の解決策の遂行」となる.


そして,経営の個別の課題としては.

  • どの専門を選び,能力を習得するか   →コア・コンピテンスの獲得と維持
  • 社会に存在する問題の確定と解の発見  →ドメイン,戦略
  • 効果的・効率的な解の連続的な実行   →オペレーション・マーケティング


が考えられる.それぞれが、現在の経営学の各分野に対応させることができる。