プレゼン+リアクション=共有

東大とMS、リアルタイムでツッコミができるプレゼンソフト開発

今回のデモンストレーションでは、東京大学大学院情報学環 准教授の山内祐平氏と学生10人が、MEET Borderless Canvasと3台のプロジェクタを使って、授業を行った。プレゼンテーションを聞く学生は、ペンタブレットPCを使用し、発表者のスライドで気になった部分に丸や四角などの記号、絵文字、文字、下線などの印をどんどん付けていく。

 プレゼンテーション後は、山内氏の進行で、学生の書き込みを基に授業が進められた。山内氏が生徒の書き込みの中から議題を選び、「これは誰が書きましたか?」と質問すると、書き込んだ学生が手を挙げて説明をする。そこで議論が生まれる。学生参加型でも、議論は教授主体で行われるため、教授のファシリテーション能力が非常に問われる。

 学生は、プレゼンテーションの途中、書き込みをしないでただ聞いていることも可能だ。山内教授は「この仕組みを使ってから、発言をしない学生というのがいなくなった。具体的な質問や発言をすることに抵抗がある学生でも、スライドに下線を引くくらいならできる。議論への敷居を下げることができた」と述べる。授業に参加した学生からは「ほかの人の着眼点が分かって面白い」といった感想があった。

10名程度の会議や演習では有効かもしれない。50名を超えるとプレゼンがごちゃごちゃになり、何が何だか分からなくなりそうだ。

スカイプで行う会議で使いたい。これをネットワーク上でできるようにしたほしいなぁ。