抜き書き

発想のビッグバンでスパッと問題解決―脳の創造中枢を刺激すると、無から有が生まれる。この不思議!
リチャード フォーブス Richard Fobes 田中 孝顕
騎虎書房 (1997/06)
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発明:有用な新しい物体または物質を作り出すこと。

革新:創造的な解決法を見いだした本人以外の人々にも、その解決法の利用が広まること

革新が長きに渡って人気を保ったとき、それは伝統となる。………… こんにちの伝統のほとんどすべては、かつては革新だった。

p56:同じ問題でも、それを解決するために作られた製品は、多くの場面で人の目に触れる。革新的な「物」には「発明」という特別な名前が与えられる。しかし、特別な名前はなくても、形のない解決法は、問題解決に対して同じように効果的でありうるのである。それでは、形のない解決法とは、どのような「物」なのだろうか?テクニック、戦略、慣習、プロセス、システム、見本、言葉、態度、直感などである。形のない解決法と発明との間には重大な違いがある。簡単に「まねができる」というのが、それだ。私たちの経済システムにおいては、他の人が簡単にコピーできるものを作って、それで金を稼ぐというのは難しいため、大企業は、「物」を作る方に力を入れがちである。

p66:選択肢を放射状の線図にまとめてみることの重要なメリットの一つがここにある。アイディアのあまり浮かばない、無視された分野がすぐに分かるという利点である。

p71:創造的な選択肢の多くは、線図に書かれたアイテムの一つひとつ調べ、そのアイテムに関連する新しいカテゴリー、あるいは可能性のありそうな解決法を考えることによって発見される場合が多い。

p72:選択肢を見極める前に、新しいカテゴリーを認識する例として、
 1)思いついた選択肢に合うカテゴリーを見分ける
 2)別のカテゴリーを考える
 3)新しいカテゴリーに見合った新しい解決法を考える

 選択肢の発見→カテゴリー化→そのカテゴリー内でのさらなる選択肢の発見
         ↓
        別カテゴリーの発見→そのカテゴリーの中での選択肢の発見

p74:マトリックスを作成し見過ごしていた組み合わせを探る
p75:アイディアを組み合わせる

p118:思考の分類
 感覚・身体⇔時間⇔意識(意識+意識下)

p146: よいリスク 悪いリスク

p166:思い込み→本当に真実かどうか確認されることなく真実であるかのように扱われる情報

p171:実験とは、現実に向かって質問する方法である。

p173:実験と経験の違いは、その態度にある。わたしたち自身、「実」験においては、学ぼうとする態度があるが、「経」験においては、学ぶことは何もないと考えている。しかし、驚くほどたくさんの役に立つ情報を、経験から学ぶことができるのだ。学ぼうと身構えた時にだけ学のではなく、あらゆる場面で学ぼうとするならば、さらに多くのことを学ぶことができる。

p.173:過ちとは、現在わかっていることを過去において知っていたならば、しなかったような行為と定義することができる。以前は知らなかったことが今わかっているわけであるなら、学習したと定義することができる。

p201:実行に移す前にする質問←要注意

p206:革新的なアイディアというものは、アイディアを作った人が期待するほど、世間的には評価されないのが普通だ。
 ・その解決法や革新が実際に機能するということに関して、一般の人は作った当人(改革者)ほどの確信は持てない
 ・改革者が、一般の人が何を欲するか、あるいは欲しないかについて、耳を傾けない
 ・改革者が、現状を維持することの利点に気づいていない

p207:導入アイディアを作り出す
  p208:アイディアを受け入れてくれるように人を説得することを、別の問題としてとらえ、それに対する別の創造的な解決方法が必要ではないかと考えるとよい