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 ビジネスモデルの変革に関して、第6章が興味深い。中核事業から周辺の隣接領域に展開することが重要な要因であると述べている。元々の強み(競争優位性)を生かすのであれば当然その通りだと思われる方が多いであろうが、隣接に出て行くことと同時に、元々のモデルをその隣接領域で活用し続けていくことがもう一つのテーマである。ある強みに基づき、隣接領域に出て行く企業は多いが、その強みの母胎となるモデルを再活用しようとせず隣接領域に既にあるモデルを真似たり、全く新しく作り出そうとしたりする。それでは成功しないというのである。勝利の方程式(本文中は利益成長の方程式となっているが)を忘れないことが肝要なのだ。

 もう一つ、第7章は、成功は再現できるだが、とにかく成功した事例を「完全にコピーせよ」という点が面白い。インテルの事例は興味深い。