オーバーアチーブメント優遇がイノベーションの基本かもしれない

反面効率性は、アンダーアチーブメントの底上げで成し遂げられると言えるかもしれない。
言うだけでソースはない。

内田先生の『アカデミアと親密性』より

これまでに何度も書いてきたことであるが、文科省主導の「成果主義」的モデルは、「アンダーアチーブの人間を脅かし、萎縮させる」という効果はあるが、「すでにオーバーアチーブをしている人間をエンカレッジする」効果はない。
だが、教育研究機関においては、「ろくな仕事をしない人間を脅しつけて標準的な仕事をさせる」ことより、「標準をはるかに超えて働く人間にフリーハンドを保証することで、オーバーアチーブメントを上機嫌に継続していただく」ほうが、成果の達成というプラクティカルな観点から言えば、ずっと効率的なのである。
教職員のうちの20%は給料分の仕事をしていない。60%は給料分働いている。20%は給料分以上の仕事をしている。
この比率は世界中どこの国のどんな組織でも変わらない。
その20%のオーバーアチーブメントが組織を「前に進める」駆動力を提供している。