remarkablity

shibaさんのブログにでていた。面白そうなのでメモします。


 あとから内容をしっかりと確認しなくちゃ。
Remarkability and the Ten Faces of Innovation

 The Learning Personas
  ①The Anthropologist
  ②The Experimenter
  ③The Cross-Pollinator
 The Organizing Personas
  ④The Hurdler
  ⑤The Collaborator
  ⑥The Director
 The Building Personas
  ⑦The Experience Architect
  ⑧The Set Designer
  ⑨The Caregiver
  ⑩The Storyteller

上の10の役割の中で、①から③、そして⑦から⑩が気になる。何となくだけど。


①人類学者(当事者にはあまりにも当たり前すぎて気が付かないようなことを外部から来て,深くその現場に入り込んで,聞き回る役)
Anthropologists in Pursuit of 'Vuja De'より

 ブジャデ(デジャブの逆です)→何千回と経験した状況に、まるではじめてその場にいたかのような感覚でもって、入り込む時に起こる。
 新しい見方。新鮮な目で周りを見る。
 そして、物事がそんなふうにしてなぜあるのかを自ら問いかけることだ。
 
 例としては;

      1. Why do people wear a watch when their cellphone keeps perfect time?
      2. Why don't movie theaters sell soundtracks as you exit the film?
      3. Why do we all have answering machines to record messages from telephone callers, but nothing to record a message from someone who stops by our home or office?
      4. Why don't business guys wear hats in the winter,even when it's below freezing?

 いくつでも挙げられそうだ。

(追記)三番目は結構面白い。なぜ、われわれは電話を優先し、面と向かっている(会いに来た)人をないがしろにするのだろうか。かつて電話が緊急用に使われていた時(普段の連絡は手紙でしていた)には、電話は緊急だから取らなければならないのは理屈に合う。

 でも今も緊急性があるかと言えば、そうかもしれない。でも面と向かっている人を押しのけて電話が優先されるという理屈はどこにもない。今度留守電に、「ただいま来客中なので30分ほどしたらかけ直して下さい」というメッセージを入れてみよう。 どういう反応が来るだろうか。もしかしたら、仕事がなくなるかもしれない。(^_^;)
(10/25)
 
【追記の追記】
 なぜ携帯電話がこれほど普及しているのに、家電(かでんではない、いえでん)はあるのだろうか。携帯=個人、家電=世帯用(公共的存在になっているかも知らない。ある意味、家にある公衆電話か!?)というように分けるのはなぜか。IP電話もそうだが、なぜ固定電話が今でも必要なのだろうか?料金が安いからか?


②実験好き:Experimenter
Failure as a Success Strategyより

Henry Petroskiは、"To Engineer is Human"の中で、失敗は成功の必須の条件であり、失敗という地点に到達しないと可能性の限界を明確にできないと語っている。



To Engineer is Humanの和訳『人はだれでもエンジニア―失敗はいかにして成功のもとになるか
なお、Petroskiの著作は結構面白いが、かなり綿密に議論を詰めていくために細かいデータの提示や淡々と続く記述のせいで、読むのに苦労するかもしれない。

  1. 橋はなぜ落ちたのか―設計の失敗学
  2. フォークの歯はなぜ四本になったか―実用品の進化論
  3. 本棚の歴史
  4. 鉛筆と人間
  5. ゼムクリップから技術の世界が見える-アイデアが形になるまで

③まぜこぜ屋:Cross-Pollinators in your Greenhouse
 イノベーションを組織内で必要なら、もっと外を探し始めることが秘訣だ。たとえどんな大きい組織、あるいは成功した組織だといえ、中よりも外の方にアイデアがたくさんあるから。フリスビーやパンチカードの例は面白い。最近では、Procter & Gamble CEO A.G. Lafleyは、全スタッフにアイデアの少なくとも50%は外から得てくるように促しているということだ


⑦思い出づくり係;Experiecne architect
Architecting Experiences

名詞で考えるな、動詞で考えよ。「[新訳]経験経済」では、物事をingせよと書かれているのと、相通じる。

we encourage even product-oriented companies to focus on the "verbs" not the "nouns" in thinking about the actions, the behaviors, the experiences that customers associate with their brands.

 記憶に残る顧客経験。新しい顧客体験の設計は、儲けを生み出すとされているが、私としてはそういう場合もあるかもしれないとしか言えない。「経験経済」の観点からいえば、コモディティ化したものは薄利になる。そうならないために経験を作り出すということになる。
 ここらへんの理屈は、もう少し考えなければいけない。あまりに経験、経験という方向に走ると、単機能の製品(コモディティに近い)に足下をすくわれそうだ(杞憂か?)。
 なぜなら、顧客(この言葉でいいのか。生活者?)は、用意周到に経験を作ってもらうよりも、単機能の製品を組み合わせて自らの経験を作り出す(←ここがポイントかも。作り出すということが)ことに意味を見いだすかもしれない。
 すこしイージーオーダー的だがセットメニューを好む人が多いか(多分そうかもしれない)、モジュールとしての製品・サービスを提供してくれれば自分で選びますというカフェテリア様式を好む人間が多いか。それを見つけることが肝心かもしれない。
 
 セットメニュー派 ⇔ カフェテリア派

Factory Mutual Insurance Company invited a selection of people from the business community to visit their research campus for a day of "fire, floods, destruction, and lunch." The glossy brochure they sent me makes their tour looks like the fiery set of an action movie. If an INSURANCE company can do deliver a memorable behind-the-scenes customer experience, I bet most companies could come up with something. Try being an Experience Architect. Designing new customer exerperiences can be both fun and profitable.