イントラSNSの図

 このサイトの会社とは無関係であるが,そこにあったイントラ(社内)SNSの図がとてもわかりやすかった。
 また,SNSは既に分化が始まっており,いろいろと目的に応じて進化しているのも理解できた.勉強になりました.
 同社はこのSNSの分類に次のような記事も提供していた.
 第十一回 「SNS のビジネス活用シーン その1」
 第十二回 「SNS のビジネス活用シーン その2」

 上の二つのエントリーの中で,ビジネスに向けてSNSを利用するという議論よりも,以下のSNSの利用法が気になる.

4.イントラツールとしての SNS

組織内でのコミュニケーションを目的とした SNS 導入も増えている。SNS は実社会の人脈活性化を図るツールであり、最もベーシックなビジネス活用方法とも言える。会社における社員や退職者など、現存している組織に SNS をかぶせることで、メンバー間のコミュニケーション活性化を図ることが目的だ。

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5.ナレッジツールとしての SNS

SNS の草分けサイトである「Friendster」は、実名コミュニティであるにもかかわらず、2003年3月の登場からわずか3か月で100万人の会員を集め大きな注目を集めた。その際、一部の若者が「Friendster」を“新しい Google”と呼びはじめた。デジタル化された形式知は「Google」で収集できるが、非公式な情報や暗黙知は人脈を使って人に聞く。「Friendster」はそのための道具であるという発想である。

現存する知識量としては暗黙知の方が圧倒的に多いと考えられており、SNS暗黙知を主対象としたナレッジツールとして期待されている。旧来のナレッジマネジメントの主眼が「暗黙知」から「形式知」への変換であったのに対してSNS は「暗黙知」を「暗黙知」のまま利用する新しいアプローチであり、特に企業向けイントラ SNSグループウェアを包含する形でナレッジツールとして浸透していく可能性は高い。

その際のポイントは2つ。ひとつは通常業務を通じて「専門家を自動的に発掘しランク付けする仕組み」。もう一つは「ノウハウ伝達のインセンティブの仕組み」である。業種としては、技術ベースの変遷が極めて早い IT 業界等が最も向いている。特にノウハウ蓄積が困難であった派遣型 IT 企業にとってはプラス効果が大きいと予想される。