知識を見る六つの目(不正確な部分的翻訳)

Six Eyes of Seeing Knowledge

知識を見る目として六つある。

  1. 知性−−おそらく間違いなく最も重要な目。論理、合理性、学習の基礎。科学をメタナラティブ(Wikipedia)として使用する。情報や知性(もちろん知識)へとつながる。
  2. 本能−−認知的思考プロセスなしに知覚を通して入ってきたものへの最初の反応から得られる知識。一瞬のうちに素早く結論を作り出せる(マルコム・グラッドウェル参照→『Blink. The Power of Thinking Without Thinking』)。ここでの知識はImmediciacy of Responseとなるが、不正確な一般化やステレオタイプ化にいたる可能性がある(Immediciacyが分からなかった。immediacyはあったのだが、おそらくBlinkの中で作り出された用語かもしれない。ImmediciacyもResponseも大文字で始まっているので)
  3. 想像−−夢、期待、ビジョンから得られる知識。この知識から意図やインスピレーションが得られる。
  4. 直感−−他者との関係で、知的な理解よりはむしろ感情的な理解から得られる知識。この知識から、無欠性(Integrity)や相互連結性が得られる。形態共鳴(Sheldrake;生命のニューサイエンス―形態形成場と行動の進化), microvita(Wikipedia) (Sarkar) およびemotional intelligence (Goleman,EQ―こころの知能指数)という概念を含む.
  5. 洞察−−シータ波を使った創造的プロセスから得られる知識。シャワーを浴びているときにもっとも起こる(アルキメデスの場合はお風呂だが)。物事を考えていないときに起こる。Knowledge here gives us Improvisation happening In-Time(これも少しわかりにくい).
  6. 無知−−これが隠された知識−−見えないもの。知っていることだけに焦点を当てて、知らない領域を見逃す。KMは知識を管理することと同程度に無知を管理することに関わる。もっと知りたければ、Patrickの論文あるいは Sohail Inayatullahを見よ。無知から、介入につながる疑問が得られる。(この目は私のエントリー『できない人(組織)は、できる人(組織)の知識だけではできるようにならない』と関連があるかもしれない)。

Kaoriさんのブログから辿って到達したブログ「手袋をかざす」のエントリーの中からの孫引きですが、

昨夏の朝日新聞の朝刊だったんじゃないかと思う。…………分子生物学者の福岡伸一先生(青山学院大学教授)の、若い読者向けのコラム。以下、転記。

「勉強をしよう 自由への扉 開くために」

…………

 私たちが今、この眼で見ている世界はありのままの自然ではありません。加工され、デフォルメされているのです。…………。また私たちは、猫やツバメの動きから天気を語るような因果律をたくさん持っています。なぜでしょうか。差異を強調し、不足を補って見ること、ランダムに推移する自然現象を無理にでも関係づけることが、生き残る上で有利だったからです。世界を図式化し、単純化できるから。

…………

 確かに、進化は私たちにバイアスをかけ、一定の規制を敷きました。しかし同時に、可塑性、すなわち自由への扉も開いてくれているのです。よく、私たちは、脳のほんのわずかしか使っていないなどといわれますが、実は、それは世界のありようをごく直感的にしか見ていないということと同義語です。世界は依然として驚きと美しさに満ちているのです。

 このことから私たちは重要な箴言を引き出すことができます。直感に頼るな、です。つまり私たちは、直感が導きやすい誤謬を見直すために、あるいは直感が把握しづらい現象にイマジネーションを広げるためにこそ勉強を続けるべきなのです。この夏、あなたに新しい世界の発見がありますように。

6つの目すべてがこの中に含まれていると思った。