社内ブログへの期待感

日経BPの『「社内ブログ」に期待感』より

 社内の情報共有やコミュニケーションで困っていることの第一位は、「ノウハウの共有ができていない」という答えだった。

個々人はそれぞれノウハウを持っているものの,それを組織として生かしきれていない――こう感じている人が圧倒的に多いようだ。


図2


 続く回答は「別の部署の情報が入ってこない」で5割を超えている。しばしば「縦割りの弊害」などと言われるが,縦割りの組織構造が情報共有の点で問題になっている現状がうかがえる。


 「情報の膨大さや,仕事の多忙さがコミュニケーションの弊害となっている」。こう声を上げる人も少なくない。「報告や伝達のメールが大量になり処理しきれなくなる」,「引継ぎ事項の漏れがよくある」,「忙しくて部署内の対話が不足する」と答えた人も2割以上いた。

 第3番目の情報量が大きすぎるのを除いて、基本的に情報量の不足を問題視している。しかし、なんだかこの回答を見ていると、「自分はきちんと情報やノウハウを明らかにしているのに、自分以外の人はしていない」と嘆く姿だ。あるいは、「そんな重要なノウハウを知っているなら、教えろよ」という姿勢のような気がして成らない。


【参考】ナレッジ情報共有のエントリー『逃げ と 思考停止 と 答教えて症候群

 「どのような活用方法に効果があると考えられるか」を聞いた。6割以上の人が「ノウハウを共有する『ナレッジブログ』」と答えた(図5)。


 このナレッジブログも他人への期待が先行すれば、「(教えて、助けて)くれくれ」ブログに転化し、エントリーの数が極端に少なくなりそうな気がするが。

その危惧を減らすのが、

部署をまたいだ『たばこ部屋』のような雑談ブログ」(45.2%)

だ。こちらの方を先行させた方が良いかもしれない。雑談10にナレッジ1くらいの割合で混じり合うのが現実的だろう。
 


ナレッジ情報共有のエントリー『上司に社内SNS(社内ブログ)を書けといわれたら?』の中にある備忘録ブログがちょうど良い。


自分のブログのエントリー群