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Design it!のエントリー「判断力は情報デザイン力、物語化の能力」より
バラバラの情報を組織化・構造化して、なんらかの物語がみえるようにする。そうした作業が判断には必要です。登場人物、起こっている出来事、起こってほしい事柄、物理的環境や市場環境などの背景情報。そうした構成要素となる情報を整理してつなげて、しっくりとくる物語を組み立てるのです。
それが昨日「何が起こっているのかわからない状態を脱するための9つの工程」で書いたプロセスですね。
手持ちの情報を整理して物語をつむぐという意味では、フィンランドのマインドマップ「アヤトゥス・カルタ(Ajatus Kartta)」を情報整理法として習得するのもありかもしれません。アヤトゥス・カルタは、マインドマップのように連想を無秩序に書き連ねるのではなく、5W1Hに近い形で書き連ねるよう訓練されるそうです。
これを前提にすると、判断の際に、手持ちの情報を整理して物語化する、それによって自分の腹に落ちる文脈を手に入れるという作業は、調理された情報をもう一度、なまの状態に戻す再情報化の作業であるということができると思います。
その仕事に何が求められているかを明確にするためのスキルと方法
Contextual Designで用いられる5つのワークモデル(「ユーザー行動を構造的に分析するための5つのワークモデル」参照)をフレームワークとして使って、相手の状況を構造的に理解する方法もとれますが、ここでは別の方法として5W1Hをフレームワークとして、どんな情報を相手から引き出し、状況を明確にしたほうがよいかを示しておくことにします。
- WHY:背景・目的を明確にする
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- WHO:ステークホルダーを明確にする
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- WHEN&WHAT:いつまでに何が必要かを明確にする
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- HOW:制約条件、前提条件になりそうなリソース(ヒト・モノ・カネ・情報)に関して確認を行う
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