豊かさの基準の中味が何であるか問うよりも、基準を作りだすことの方が重要かも

Design itさんが、エントリー「ユーザー中心のデザインの最初には明確な哲学・ヴィジョンが必要であるという意味」を立ててまで内容を深めてくれているので、私も少しだけだが考えてみた。

唯一の基準を強要するのでもなく、かといって相対化の罠に陥らないようにするには、私は、人は自らの豊かさの基準を自己構築していかなければならないと感じた。

私は「豊かさ」を感じ取るのは

  1. 自らの生き方やその基準を認識していること
  2. 他の生き方や基準があることを意識して絶えず探索すること(もちろん、本を読んだりネットで検索したり)。
  3. 他の基準を知り、自ら持つ基準をそれによって相対化すること。
  4. その相対化をそのままにするのではなく、自らの力で総合化すること(もちろん、コミュニティや他の同じような状況におかれた人の力を借りてもよい)。

もちろん、1をはじめから意識するのではなく、他の生き方が込められているサービスや「こと」の情報やそのものの提供を他者から受けて、結果として自らの生き方や基準を相対化することが多いのかもしれない。

 ただし、総合化は自らの責務となる。それを支える基盤は、Design itさんは、教養やビジョンとしているが、私はまだ思いついていない。