ビジネス・インサイトとは未来の「成功のカギとなる構図」を見通す能力

と、ここには書かれている。その見えない構図を見通すために、ポランニーに依拠しながら、対象に棲み込むことが必要であるとしている。

ポランニーをしっかり読んでいないので何とも言えないが、引用されている部分から見ると、対象への棲み込みは、対象の自己への統合(=意味ある全体)のように捉えられる。

とすると、見えない構図とは自己と対象との統合・融合であって、未来社会の構図ではない。もちろん、対象と融合された自己が、他のすべて(あるいは大半)の自己とほぼ等しければ、未来の構図となりうるのだが。

このことはポランニーを読んでから考えるとしたいが、棲み込みであろうがほかの言葉であろうが、私にとって関心事は、見えない構図をどうやって見通すのかということだ。

●何かを説明する、あるいは解決する仕組みを新しく考え出そうとすること(創造への気構え)。
●仕組みを考える際に、部分と全体を絶えず意識すること(仕組みはそれを含む全体の中で意味・意義を持ち、全体はいくつもの仕組みから構成される。さらにその仕組みを全体と捉え、部分との相互作用を検討する)(部分と全体の相互作用)。
●仕組みを見つけ出したら、自分の視点と対立する視点からそれを見て評価すること(反対者から学ぶ)。
●上の三つの作業において、利用できるものはすべて利用すること。ただし、利用したものへの敬意や支払いを忘れずに(勘定済みのブリコラージュ)。
●日頃から上の四つを実行し、本番に備えてリハーサルすること(本番がいつやってくるかはわからないのだが)(リハーサルの繰り返し)。

というようなリストでは不完全だが、とりあえず。ここまで。

ではでは。