経験環境のイノベーション

価値共創の未来へ―顧客と企業のCo‐Creation』より,

経験イノベーションの実現→想像力、顧客の知恵、先進技術の結合(p.114)

そして、このイノベーションの「てこ」となるのは(p.104-113)、

  1. きめ細かさ;
    • (消費者)経験環境との関わりの度合いを顧客が自由に選び、その時々の好みの方法で経験に浸れるようにすること。
    • (企業)イベント(出来事)を土台にして経験環境をデザインし、消費者と様々な頻度や密度で交流する能力(←顧客の理解)
  2. 伸展性
    • 技術、チャネル、配送方法などを活かして、既存の機能をもとにいかに新しい消費者経験をもたらすか、あるいはまったく新しい機能をいかにして生み出すか。
      • 印刷・出版業界→紙媒体から電子化 検索しやすさ,他のフォーマットへの変換が容易
  3. 連携性
    • いくつものイベントが様々な方法で結びついている状態.単一のイベントではなく複数のイベントによって経験の質を決めることになる
      • レンタカー−−予約→カウンターへのアクセス→駐車場へ→運転→ガソリン補給→返却→支払い,
      • これらを分解して各ステップを経験全体をよりよくするという観点から分析
        • ①子供がいればベビーチェアを勧め,②ゴルフクラブ→天気情報やゴルフコースの地図を提供し,③ストレスの軽減を目指す
  4. 進化する力
    • 共創経験から教訓を引き出して、それをもとに、消費者のニーズや好みに合わせて経験環境を進化させていくこと。
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ただし,これらの「てこ」は,経験のイノベーションに特有のことなのだろうか?

QFDやVEとの違いを見いださなければならないだろう。特に、QFD(品質機能展開)*1の第一次要求と共創経験との違いを明確にしなければならない。

VE*2とは何か。

なお,Tech-On!用語辞典は技術の用語を調べるのに便利だ.

*1:品質機能展開(QFD)あるいはこれなんか簡単で見やすい。

*2:VEとは