電子マネーの国際サービス力

 マスターカード電子マネーpaypassというものがある.

 機能としては他の電子マネーと同じだが、後払い方式でクレジットカードと同じ請求なのでポイントも合算されて貯まる。


 しかし、このpaypassがさらに可能性を秘めているのは、海外での利用だ。今のところ確認は取れていないが、たとえばクレジットカードなら日本でも米国でもマスターカードは使える。現地での支払いは現地通貨で行われるが、請求は自国通貨だ。


 とすると、この電子マネーは、日本で手に入れても米国でもあるいは他国でもこのシステムが導入されていれば使えるということになるのであろうか。後払い方式であるから、ドルで使用しても後の請求は円でされる可能性は高い。


 となると、日本で、エディだスイカだと騒いでいるのはコップの中の嵐で、国際的に見ればマスターカードあるいはビザカードが位置決めを終了たということになるのだろうか?


 上のように電子マネーが各国で同じように使えるとしたら大変便利だ。通過換算と手数料の問題は残るが、両替が不要になるかもしれない。クレジットカードと分けておいて後払いの上限(10万程度)が設定できるなら結構役に立つかもしれない。落としてもあきらめがつく。もちろん盗難や紛失の際に連絡すれば使用を即座に止めて使われた分の返金も可能となることが必要だが。


 日本も早めにアジアへ進出するなどしないと、電子マネーのサービス力は内弁慶状態になってしまうだろう。国内では優位だが、海外での電子マネーは海外勢の利用と使い分けられてしまうかもしれない。